白い糸

日記の代わりに詩や、短い小説を。

あなたへの手紙(空)

僕は、あなたの名前を覚えていない。

あなたは、すぐ人を殺める。
それはもう楽しそうに、記録を綴りながら。
無邪気な笑顔で「本当に生き甲斐なんだ」と笑う。

同時に、あなたはたくさんの孤児の育て親でもある。
僕らは育つことができなかった。
あなたは簡単にそれらに手をさしのべ、愛でた。

あなたを僕は探している。
けれど使い古された名ばかりで
今のあなたを探すことはできない

僕は、あなたの名前を覚えていない。
あなたも、僕の名前を覚えていないだろう。

新しいあなたになれば、
この世界に二度と戻ってくることはないだろう。

けれど、もう一度会えたら

なんの罪の意識もなくあなたの欠片を殺していくのですね、と

あなたに罪悪感を与えたい。