白い糸

創作物。詩、SS、nanaで作った声劇台本など。「禄田さつ」以外の場合もあります。

【コミティアに参戦します】匪

コミティア122にて漫画を頒布します。 サークル名、匣mania(ボックスマニア) 頁数、本編13ページ程度 サイズ、A5 価格、100円 少年少女のぼんやりとした日常の話です 通販も始めますので良かったら。

破棄され、ーわたなべちひろ

ツイノベル2つまとめました。 このタイトルを決めるとしたら、なんだろう。「あ」くらいがちょうどいいのかもしれない。そう、特に思い入れもなく付けるような意味の無い内容。手が震え馬鹿らしいと理由付け包丁を投げる。誰にも知られない惨めな復讐未遂だ。…

キセ と ハルカーわたなべちひろ

「スドウハルカの私を殺したら僕が生まれるかな」 ハルカはくしゃりといら立ちをぶつけるように髪を掴んだ。無造作に伸びた髪がハルカ自身の抵抗を思わせていた。 「生まれっこないんじゃないの、スドウハルカは一人しかいないでしょ。良くも悪くも」 「でも…

駅のホーム

さっき、手を繋いだ。さっき、少しだけ君の顔を見た。さっき、少しだけ君の瞳がうるんだ気がした。 次第に曖昧になっていく。君との関係が終わるまであと何年、何ヶ月、何日なのだろうか。肌寒くなっていく。暑い夏をようやく乗り越えて、人肌恋しい季節にな…

夕暮れ

ぼくはしんだ。きみもしんでしまった。あの日から終わってしまった二人の関係ではお互いを描いて尊重して、笑いあって、幸せを願う事なんてできない。失敗してしまったのだ。 ぼくときみとの関係。よく言うじゃ無いか。終わりよければすべてよしって。どんな…

片想い

「恋人みたいじゃんじゃんね」そうだなぁと適当に指を動かして草を生やしておく。携帯のみで繋がっているこの関係はなんとも言えずきりきりと胸をすり減らしていく気がした。 俺は君のことが好きだけれど、というところだ言わなくても分かるだろう。この救い…

嘔吐

君のことが好きだった。君のことが好きだった。泣きながら僕は吐いていた暗闇に不自然についた白い光に不自然な行為に泣きながら。「うえっ…うっ…」咳き込む。白く浮き出た手首の数年前の切り傷ともっと前に君に言われたことばが。「自分を傷つけるのは殺人…

雨の日のこと(小説)

空はあいにくの曇り空で、そのうち雨が降ってきそうだった。雨のにおいが漂う。今日の天気予報は雨だったっけか。…どちらにせよ外に出てしまったのだからもう少しこの空間に浸っていよう。 「みんななんだかんだ言って普通だよね」 「そうだねぇ」 マンショ…

きみ

それは痛々しく僕を愛す きみに愛され、きみを拒んだ僕は きみをかき分けて彼女を愛そうとした 敏感すぎる感覚ではきみを受け入れることはできない 内臓が犯されているような不快さ。 吐きだしても彼女は僕を愛してくれたから、安心して拒める。 きみはいら…

立夏(未雨)

立夏春と夏の境目に落ちた。誰も知らなくて、誰も助けてくれない。痛みをかみしめながら、私は立ち上がった。歩いた先には壮大なゴミ捨て場が点在している。春や夏のゴミを捨ててるんだろう。人々の行動に珍しく私は環境問題について考える。生ゴミのような…

あなたへの手紙(空)

僕は、あなたの名前を覚えていない。あなたは、すぐ人を殺める。それはもう楽しそうに、記録を綴りながら。無邪気な笑顔で「本当に生き甲斐なんだ」と笑う。同時に、あなたはたくさんの孤児の育て親でもある。僕らは育つことができなかった。あなたは簡単に…